修理、改造の部屋 (略して、、修造の部屋!)

ちょっとした修理や改造を自分でやってしまう。小さな部屋での子供じみた中年男の密やかな楽しみ。でも、かえってキズ口を広げたり、制作に失敗してガラクタがどんどん増えていくような気もしている今日この頃。

修理

キーボードを新調した。ダメダメなキーボードに気を付けよう。

2016/07/19

昨年夏にPCを初めて自作してみたのだが、これに合わせて、iBAFFALOの無線キーボードBSKBW03を購入した。
このキーポードを選んだ理由は、いくつかある。
無線を使ってみたかった、デザインがすっきりしている、パンタグラフのキータッチが好みだったから、など。

しかし、購入し使ってみて初めて、このキーボードには致命的な欠点があることに気がついた。

その致命的で、絶望的で、二度と取り返しのつかない、世にも恐ろしい、身の毛もよだつ欠点、、、とは、右シフトキーと「ろ」キーの間に、「↑」キーがあることだあっ。

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日本のワープロ黎明期にタッチタイピングをおぼえた人には、「ローマ字入力」ではなく、「かな入力」を使う人が多い。オレも実はそのひとりでだ。

話は全然変わるが、「タッチタイピング」を昔は「ブライドタッチ」と呼んでいたが、いつのまにか、名前が変わっていたことをつい最近、知った。
いつから変わったのだろう。言われてみれば、確かにブラインドタッチはまずそうだが、オレは会社では今まで、「ブラインドタッチ」という言葉を使いまくっていた。
若い派遣社員からは奇異の目で見られていたんだろうか。
職場の飲みの席で、まじめに「アベック」という言葉を使ってしまい、みんなに腹の底から笑われ、恥ずかしい思いをしたたことを思い出す。(おれは一体、何歳なんだ?)
そのあと、「ナウい」だの「ヤング」だの「ハッスル」だの懐かしい言葉を使いまくったりして、ごまかしながら、ウケをとったのは言うまでもない。

話を戻そう。
かな入力では、「っ」や「ァ」などの小さい文字を入力する場合に、右小指でシフトキーを押しながら、左手で「つ」や「あ」を押すのだが、一般的な109キー配列のキーボードになれている人が、このキーボードで、右シフトキーを押そうとするとほぼ間違いなく、「↑」をいっしょに押してしまう。

たとえば、文章の途中で「アンジェリーナジョリー」とタイプしようとした場合、「ぇ」を打ち込もうとして、右シフトキーと合わせて、「↑」を押してしまうと、一行上までが範囲指定され、そこを「え」が上書きしてしまい、それまで一生懸命書いた文章の一部が一瞬にして、ただの「え」に代わってしまう、という悲惨な結果をもたらすのだ。

この惨事を避けるために、右シフトキーを押すときには、意識を集中して、震える小指の先を必死に伸ばして、「↑」キーに触らないようにして、Shiftキーをそっと押すという離れ業を都度行うことが求められるのだ。

しかし、文章に興が乗れば乗るほど、キーポードの存在を忘れる。そしてミスる。叫ぶ。ため息をつく。

なんどこれを繰り返したかわからない。

調べてみたら、同様のキー配列のキーボードが少なからずあるのに驚いた。たしかに日本語をローマ字入力する分には、まったく影響はないかもしれないが、英文を入力する場合には、左手がカバーする文字の大文字を打つときに、必ず右シフトキーを押す必要があり、同様のミスタッチはさけられないはずだ。

このキー配列は、たしかに見た目はすっきりしてかっこいいが、かな入力や英文入力の際には完全に使い物にならない。
おそらく、これを作った設計者は、かな入力も英語入力もしたことはないのだろう。
バッファローもこのキーボードでの入力テストをしていないことは明らかだ。
なんて無責任な人たちだろうかっ。

この不具合を避けるために、キーの機能を置き換えられるソフトを使ってみたりしたが、どうしても位置が微妙で、使うほどにストレスがたまる。
しかし壊れていないのに買い替えるのももったいない。
早く壊れてくれることを祈った効果がでたのか、最近、Qのキーが傾いてきた。
無線の不具合なのか、一回しか押してないキーが、重複して出てくるというバグも頻出するようになってきた。

ということで、キーボードを新調することを決意した。

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